敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
令和6年7月発行:第133号
インドの祇園精舎を模した大伽藍をCGに
道慈・勤操・空海・最澄ら名だたる僧との縁も
河野良文(大安寺貫首)
大安寺は聖徳太子の熊凝精舎を起源とし、平城京では天皇が守護した南都七大寺の筆頭寺院として栄えました。東大寺大仏開眼供養の導師をつとめた菩提僊那などの渡来僧や留学僧の一大拠点でもあったため、道慈、勤操、空海、最澄といった名だたる僧侶も関わりました。
2度のタイ派遣後に縁あって婿養子という形で入寺しましたが、大安寺のことを知れば知るほど、その巨大さや名だたる人物との関わりに驚きの連続でした。現在は最盛期の約25分の1にまで縮小しているため当時のままの復元は困難ですが、その代わりに新技術であるCGでの復元に取り組みました。クラウドファンディングの活用、発掘や建築の専門家とCG技術者に副住職も加わっての話し合い等を経て、正確性を担保しつつ、かつての壮大な伽藍の中をコントローラーを使って自分で動いて見てまわれる体験機器を設置することができました。
一面を飾った方々。
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
-
第134号
上杉彰紀
(鶴見大学准教授)インダス文明を〝モノ〟から読み解く
-
第133号
河野良文
(大安寺貫首)インドの祇園精舎を模した大伽藍をCGに
-
第132号
田島和雄
(洗心福祉会美杉クリニック院長)限界集落の医師となり八キロの山道を速歩で通勤
-
第131号
山口博永
(不老山能忍寺住職)ヴィヴェーカーナンダに歓喜で巡り会う
-
第130号
小松美羽
(現代アーティスト)東寺の大法会で開眼されたネクストマンダラ
-
第129号
パロミタ友美
(バウル行者)現代バウルを代表するパルバティに弟子入り
-
第128号
外川昌彦
(東京外国語大学教授)日印交流の種まいた岡倉天心からひも解く
-
第127号
河野亮仙
(天台宗延命寺住職)日常行としての梵字の普及を目指す
-
第126号
飛鷹全隆
(真言宗長者)東寺長者の御修法〝大阿〟は53年ぶり
-
第125号
ニディーシュ・カリンビル
(カラリパヤットゥ・グルッカル(師範))インド武術“カラリ”に捧げた人生・・・第二章を日本で
-
第124号
北西剛
(日本アーユルヴェーダ学会理事長)伝統医学の健康観で積極的な予防・養生を
-
第123号
張本研吾
(イタリア・ナポリ東洋大学研究員)ヨーガとヨーガ学派の違いに着目
-
第122号
柴田文啓
(臨済宗妙心寺派開眼寺住職)定年後、第二の人生は禅僧として生きる
-
第121号
釋満潤
(日本佛光山総住職)生きがい求めて星雲大師の人間仏教と出合う