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ヨーガ禅とは

ヨーガ禅の原点

ヨーガは宗教である

宗教というのは、各人のなかに人生を生きぬくに充分な強く固い信念を生みつけてくれる教えである。無宗教の人というのは、確固たる信念を以て生きていくことのできない人間のことである。もしも、不動の信念を生育させてくれる教えがあるならば、世間でなんといおうと、それはその人にとって宗教である。これに反して、世間でいかに立派な宗教として通用しようと、力強く生きる信念を与えてくれないならば、それはその人にとって、宗教ではない。信者を恐怖心で釣るような宗教は邪教である。
宗教が、人類社会にとって今日ほど必要な時はないのに、なんと、似非(えせ)宗教や邪教の類いの多いことであろう。ヨーガ禅は完全なる宗教である。

宗教は、単にことばだけの教えや、知性だけの操作ではない。肉体と精神の両面にわたっての指導でなければならない。宗教は「みち」(道)なのである。それをたどってゆけば、確固不動の信念に到達できる道なのである。道である宗教は、だから、肉体と精神両面からの指導方法を、しかも身心一如の原理に基いて、確立していなければならない。真の宗教は宇宙の道である。民族や時代や特殊な思想、観念に条件づけられていてはならない。真の宗教はあらゆる歴史的宗教を受け入れ、他の宗教が邪悪でない限り、それらに対して不寛容ではないはずである。かかる宗教として、ヨーガ禅の道を世に提唱する。
(1973.12 佐保田鶴治先生)