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たいまつ通信

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敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

田島和雄

令和6年5月発行:第132号

限界集落の医師となり八キロの山道を速歩で通勤

縄文人のウイルス遺伝子がアンデスのミイラからも

田島和雄(洗心福祉会美杉クリニック院長)

もともとは地域医療を志していたのですが、縁あって疫学研究に30年以上携わることになりました。主な研究テーマの一つが、日本人の祖先とされ、縄文系の民族とも呼ばれる先史モンゴロイドの広がりを地球規模で明らかにしていくことで、特定のウイルスの感染分布状況から日本列島の先住民族と遠く離れたアンデスの先住民族が共通する遺伝子を有するという類似性を示した際には国内外から大きな反響がありました。
その後、高齢者になったのを機に念願の地域医療に進む決断をしました。クリニックのある地区は住民の半数以上が65歳以上ということもあり、治療より予防に重点を置いて住民の健康寿命を延伸していくことを目標に、「治す医者より、健康づくりの医者へ」との思いで、週2回往復16キロを歩いて通勤しています。

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