敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
令和6年3月発行:第131号
ヴィヴェーカーナンダに歓喜で巡り会う
禅と太極拳を繋ぐ天地同根・万物一体の力学
山口博永(不老山能忍寺住職)
20年の時を経ての数奇な縁でヴィヴェーカーナンダの『生きる秘訣』を手にした瞬間、その内容にただただ感動して心が打ち震えました。禅宗はバクティについて弱いところがありますが、幸い私の場合は生き別れた母に対する思いが出家や禅の修行と融合して、最初から慈悲やバクティが大きなテーマでしたので、『生きる秘訣』と出合った後は全てヴィヴェーカーナンダでいいとさえ思いました。
また、禅の修行に加えて太極拳を長年学んでいますが、その思想は唯識とも合致します。唯識の根本無分別智は太極拳の天地同根、後得無分別智は万物一体に置き換えられます。さらに、慈悲やバクティと繋がる部分もあります。
禅や太極拳の精神にヴィヴェーカーナンダのバクティがどのように繋がるのかを、能忍寺で参究しています。
一面を飾った方々。
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
-
第134号
上杉彰紀
(鶴見大学准教授)インダス文明を〝モノ〟から読み解く
-
第133号
河野良文
(大安寺貫首)インドの祇園精舎を模した大伽藍をCGに
-
第132号
田島和雄
(洗心福祉会美杉クリニック院長)限界集落の医師となり八キロの山道を速歩で通勤
-
第131号
山口博永
(不老山能忍寺住職)ヴィヴェーカーナンダに歓喜で巡り会う
-
第130号
小松美羽
(現代アーティスト)東寺の大法会で開眼されたネクストマンダラ
-
第129号
パロミタ友美
(バウル行者)現代バウルを代表するパルバティに弟子入り
-
第128号
外川昌彦
(東京外国語大学教授)日印交流の種まいた岡倉天心からひも解く
-
第127号
河野亮仙
(天台宗延命寺住職)日常行としての梵字の普及を目指す
-
第126号
飛鷹全隆
(真言宗長者)東寺長者の御修法〝大阿〟は53年ぶり
-
第125号
ニディーシュ・カリンビル
(カラリパヤットゥ・グルッカル(師範))インド武術“カラリ”に捧げた人生・・・第二章を日本で
-
第124号
北西剛
(日本アーユルヴェーダ学会理事長)伝統医学の健康観で積極的な予防・養生を
-
第123号
張本研吾
(イタリア・ナポリ東洋大学研究員)ヨーガとヨーガ学派の違いに着目
-
第122号
柴田文啓
(臨済宗妙心寺派開眼寺住職)定年後、第二の人生は禅僧として生きる
-
第121号
釋満潤
(日本佛光山総住職)生きがい求めて星雲大師の人間仏教と出合う