敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
令和5年11月発行:第130号
東寺の大法会で開眼されたネクストマンダラ
祈りと瞑想で自らが無になって創作
小松美羽(現代アーティスト)
今回描いたマンダラは国宝の両界曼荼羅とほぼ同じサイズで、厳しい世界と寛容の世界の一対二幅を描かせてもらいました。私は全ての宗教や宗派に対して平等に見るようにしていますので、誰が見ても何か自分のアイデンティティと少しでも近しいものを感じてもらえるように、ネクストマンダラには敢えて仏の姿を入れていません。
深い祈りや瞑想の中では、人種や国境を越えて、文化や宗教などの違いも無く、地球そのもの、宇宙そのものを故郷だと感じます。科学がいかに進歩しようとも、魂が本当に求めているものに私たちが目覚めれば、目に見えるものと見えないもの全てが〝インドラの網〟のように繋がり合い響き合う、「大調和時代」へ転換していくはずです。そんな未来図としてのネクストマンダラを今回描かせて頂き、これからも祈りと瞑想、そして絵筆を通して自分自身に与えられた使命を全うしていけるように願っています。
一面を飾った方々。
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
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