敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
令和5年9月発行:第129号
現代バウルを代表するパルバティに弟子入り
行者の体験を表現する黄昏の言葉
パロミタ友美(バウル行者)
バウルとは「いかれている」という意味で、私自身は真実を求める行者だという説明をよくしています。あくまで行者であって、修行の表現として歌や舞の形をとるということです。バウルには経典はなく、全てがうたにあり、師匠がうたったものを弟子がうたい継いできました。バウルのうたは暗喩で表現されると言われ、心理を直接的に語るというよりは、サンディヤ・バーシャー(黄昏の言葉)によって表現されます。それは詩の表現を1つの意味で対応させることは決してできない表現形式です。個人的な印象ですが、1つの言葉が重層的なイメージの紐付けをされていくという点で日本の和歌とも近い気がします。
昨年から私自身のうたができてくるようになり、日本人にはどうしても日本語でこそダイレクトに響くものがあると実感しているので、バウルの文法で生じてきた日本語のうたの活動は広げていきたいです。
一面を飾った方々。
敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
-
第134号
上杉彰紀
(鶴見大学准教授)インダス文明を〝モノ〟から読み解く
-
第133号
河野良文
(大安寺貫首)インドの祇園精舎を模した大伽藍をCGに
-
第132号
田島和雄
(洗心福祉会美杉クリニック院長)限界集落の医師となり八キロの山道を速歩で通勤
-
第131号
山口博永
(不老山能忍寺住職)ヴィヴェーカーナンダに歓喜で巡り会う
-
第130号
小松美羽
(現代アーティスト)東寺の大法会で開眼されたネクストマンダラ
-
第129号
パロミタ友美
(バウル行者)現代バウルを代表するパルバティに弟子入り
-
第128号
外川昌彦
(東京外国語大学教授)日印交流の種まいた岡倉天心からひも解く
-
第127号
河野亮仙
(天台宗延命寺住職)日常行としての梵字の普及を目指す
-
第126号
飛鷹全隆
(真言宗長者)東寺長者の御修法〝大阿〟は53年ぶり
-
第125号
ニディーシュ・カリンビル
(カラリパヤットゥ・グルッカル(師範))インド武術“カラリ”に捧げた人生・・・第二章を日本で
-
第124号
北西剛
(日本アーユルヴェーダ学会理事長)伝統医学の健康観で積極的な予防・養生を
-
第123号
張本研吾
(イタリア・ナポリ東洋大学研究員)ヨーガとヨーガ学派の違いに着目
-
第122号
柴田文啓
(臨済宗妙心寺派開眼寺住職)定年後、第二の人生は禅僧として生きる
-
第121号
釋満潤
(日本佛光山総住職)生きがい求めて星雲大師の人間仏教と出合う