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たいまつ通信

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敬称略、肩書きは掲載当時のものです。

飛鷹全隆

令和5年3月発行:第126号

東寺長者の御修法〝大阿〟は53年ぶり

弘法市の門前で31年間続けた托鉢行

飛鷹全隆(真言宗長者)

振り返ると、昭和から令和まで31年間毎月のように托鉢行を続けたことになります。東寺は風が厳しいところで、1月や2月は特に寒風が身に染みて、終わった直後はしばらく一歩が進まないほどのきつさでしたが、托鉢をしていると行き交う人との一瞬の出会いがあって、そこから色々なことを学ばせてもらいました。
2023年1月には真言宗の最高厳儀とされる後七日御修法で大阿闍梨(導師)を務めましたが、ちょうど今年は宗祖弘法大師御誕生1250年という大きな節目にあたります。弘法大師は人間だけが幸せで、人間だけが快適であることを望みませんでした。全ての生きとし生けるものを大切にせよと教えていて、それこそが未来に向かって自分が幸せになる生き方の基本となるはずです。

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