本尊
光明曼荼羅(瞑想の本尊)
光明曼荼羅は、ヨーガ禅の祖師・佐保田鶴治先生が、瞑想中に感得した光明を表したもので、1973(昭和48)年、日本ヨーガ・アシラム(現日本ヨーガ禅道院)開設の時、祖師の指示の通り、画家・吉本映象氏が画き、瞑想の本尊となりました。 ヨーガは、体位法、呼吸法、瞑想法の密接する三部門から成り、日本ヨーガ禅道院では、この曼荼羅に向かって真言(マントラ)を唱え、瞑想を行っています。
初転法輪釈迦如来像(祈りの本尊)
初転法輪とは、お釈迦様が悟った後、初めて衆生に法を説かれた出来事のことをいいます。お釈迦様が両手で示している印相は説法印といわれるもので、仏が説法をする時に結ぶ印相です。
初転法輪釈迦如来像は、2002(平成14)年に祈りの本尊として安置されました。この像は、インド・サールナート考古博物館に保存されているインド仏像の最高傑作とされる像(5世紀末、砂岩160cm)を大きさもそのまま模した木曽檜の木彫りで、大仏師・江里康慧氏により制作されました。また、光背部にあたる「瑜伽放光(ようがほうこう)」は人間国宝の截金(きりかね)師・故江里佐代子氏により制作されたものです。 本像は、釈尊が35才の時、悟りを開き初めて説法している姿を顕しています。胸に説法印を示し、結跏趺坐(けっかふざ)し、相好は若々しく、端正な慈愛に満ちています。