篠原鋭一(自殺防止NPO理事長)
「自殺」と「自死」という言葉を使っていますが、私は、社会的構造からくる多重苦により個人の存在・生存が否定され、孤立し追いつめられた結果の自殺を「自死」と言っています。 自死の問題は、第二次大戦後の社会の歪みから生まれてきているので、「自己責任」ではなく、社会の「連帯責任」です。 人間が一番悲しい、辛いと感じるのは、生きていることを誰からも認められないことです。孤立(無縁)社会を有縁社会に回帰させなければ、自死の問題は解決しないのです。