最新号記事抜粋

※敬称略、肩書きは掲載当時のものです。
一面 令和2年11月発行:第112号

災害が肥沃にしてきた恵み豊かな日本列島

死んでも終わらない命の循環を実感

原田憲一(比較文明学会会)

日本列島は世界一の変動帯と言えます。地震や津波や噴火など何でもあり、しかも大雨や台風も多く、気温差も大きいです。これらの自然災害は耐えるしかありません。だから昔の日本人は災害ではなく災難と呼びました。災難だからこそ特定の誰かを恨んだりせず、一緒に困難を乗り越えられたわけです。日本人は過酷な災害をみんなで乗り越えながら、その恵みを巧みに利用してきました。水や土が循環して命を育むように、あらゆる生き物は最終的に他者のエサになるために生きている。つまり共死によって生命が循環しているんです。この互助互恵の高い精神性を持つ日本人の生きる姿勢と社会システムは世界平和への大きなヒントとなるはずです。

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